あらすじ幕末の長州藩で百姓・町人なども動員して奇兵隊を作り、幕府軍をみごと打ち破る高杉晋作は、六篇の日記を残している。そこには――江戸への航海記、東国での武者修行の旅、小姓役として若殿様に仕える日々、そして幕府貿易視察団に加わり上海に滞在して目にした欧米列強の力、のちに藩命に反したとして牢に繋がれた波乱と革新の生涯が描かれている。それを現代語でよみがえらせた。