あらすじ精神科医の私の家に、美人の患者が訪ねてきて、こともあろうに女房の前で“あたい、センセの子供、うんでみたいな”などと口走ったら……。さよう、愛することは、ままならぬものだが、愛されることは、更にままならぬ。個性あふれる患者たちの話、フランス人の妻の話、医学生時代のエピソードなど、さまざまな人間を登場させながら語られる、愛されるということ、試験のこと、車のこと、親子のこと、苦笑いというもの、殺すということ……人生の智恵とユーモアあふれるエッセイ集。