あらすじ〈読者各位──「題未定」は「題」ではありません。いつも作品の題には大変苦しみ、書き上げてからつけるのですが、今度は、締切りが来ても、どうにも適当な題が思いつけず、とうとう題未定のままに〉はじまるという前代未聞の幕開き。そこまで行き詰まっているのか、と思いきや、そこは「日本沈没」の著者。またもやどえらいことを企んで……。未来の自分から手紙が届き、作家・小松左京みずからが時間と空間をドタバタかけめぐる長篇怪奇ユーモアSF、電子書籍で待望の復刊!