あらすじ天涯孤独の千尋は建築の才能を見出され海外留学を果たす。だが後見人となり導いてくれた子爵のフランツは、多くを語らぬ気難しそうな人だった。戸惑いながらも、一度だけ触れたフランツのやさしさを胸に頑張ろうとする千尋。けれど周囲からの好奇と蔑みの視線がその心を弱らせていく。そんな時、フランツは不意に千尋を力強く抱き締め接吻を…。――躰が火照るのも、肌がざわめくのも、自分が慣れていないせい?初めての感覚に無垢な躰を震わせ、フランツの『挨拶』を受け入れる千尋だったが…