あらすじ花火見物に東吾と深川にやってきた麻太郎と源太郎は、腹をすかせた幼い姉弟を目にし、たまらず大福餅を買って貰って、すすめる。姉弟は身内から折檻を受けているようで、気にかかって仕方ない。「かわせみ」次世代の子供たちの成長が頼もしく微笑ましい表題作。神田で大喧嘩があり、吉松という10歳の男の子が、20数カ所も撲られて死んだ。喧嘩が原因とは思えない死に方に東吾が下手人捜しに乗り出すが、複雑な人間模様が浮かびあがる「吉松殺し」など全7篇を収録。