あらすじ内風呂のない当時、湯屋通いはなによりの息抜き。ところが、その湯屋で同心が殺された。土用の桃の湯でにぎわう大黒湯。八丁堀の七不思議の一つ、“女湯の刀掛”が生んだ悲劇を描く表題作ほか、一家中毒事件と謎の言葉を解く「ひゆたらり」、吸わない煙草を東吾が買った訳は? 看板娘をめぐる騒動「煙草屋小町」、風邪に効くと大人気の神聖水が事件を招く「びいどろ正月」など全8篇。晴れて夫婦になったるいと東吾の仲も睦まじい、江戸人情捕物帳シリーズ第16作。