あらすじ正月の閻魔堂の縁日で、浅草寺はたいへんな人出だ。その境内で、娘が晴着を切られ、怪我をした。その数日後、一緒に閻魔まいりに行った堀留小町といわれる器量良しの娘が殺される。表題作ほか、東吾の親友で、八丁堀同心の堅物・畝源三郎がめでたく祝言を迎えるまでの騒動を描いた人気作品「源三郎祝言」、その女房お千絵もさっそく活躍する「橋づくし」、るいと東吾が蛍狩りに遠出する「蛍沢の怨霊」を含め全8篇。登場人物も増え、ますます好調のシリーズ第10弾。