あらすじ晴明と博雅、儚いこの世を楽しまん!安倍晴明と源博雅が平安の悲喜こもごもに奔走する12篇。少納言・坂上彦麻呂は、夜な夜な怖ろしげな美女から手に噛みつかれる夢を見る。目覚めると実際に赤い傷が―蘆屋道満が活躍する「にぎにぎ少納言」、虫めづる露子姫が登場する「塔」、そして今日も晴明と博雅は京の怪異に奔走する。夫婦の情愛、前世の因縁、虫の音と妙なる琵琶の響き。昭和・平成・令和と愛され続けて16巻目!※この電子書籍は2019年2月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。