あらすじ最初は藩主伊達綱村への隠居勧告事件、次いで実弟村知の領地召上げと隠居処分。なぜか事件の真相は曖昧なまま結着した。これに疑問を持つ監察組織「五城組」の藩士望月彦四郎は、真因を求め仙台へ帰国した。深まる謎と浮上する松尾芭蕉の影。やがて行きつく二十八年前の寛文事件(世に名高い伊達騒動)の知られざる真実。