あらすじ晩秋の神田川左衛門河岸で浪人が斬られ、次いで和泉橋で商家の番頭、湯島で若い職人が斬殺された。手口は袈裟懸けの一刀。犯人は武士で凄まじい剣技の主である。偶然現場に居合わせた三味線の名手で居合いの達人矢内栄次郎は、密偵の新八と共に密かに探索を開始したが、それが御徒目付の兄・栄之進を危地に追いやることになった……。