あらすじ剣を抜く前に相手を見切る。それを過てば死――剣のみならず人との関係も要諦はその一点にある。知行二百石の家柄だが部屋住の身の栄次郎は、ある稽古からの帰途、何者かに襲われた。襲撃者はいずれも武士で、しかも剣の手練れ揃い。彼らは何者なのか? なぜ、自分を狙うのか? 吉川英治賞作家が武士の野望と権力のあり方を鋭く描く会心作! 人気シリーズ第3弾!