70年代から80年代、都内のレコーディング・スタジオは活気に満ち溢れ、数々の名曲と名演が生まれ続けていた――。本書は、今までスポットがあてられることのなかった編曲家に焦点を絞り、たくさんの名楽曲を生んだ頭脳と、レコーディング時のエピソードに迫ります。もちろんそれらの名曲を生み出すために奔走した制作ディレクターや、名演を繰り広げたスタジオ・ミュージシャン、それらの音を記録し続けたエンジニアの他、元マネージャーをはじめとした関係者など、多方面から証言を収集。編曲家のすごさを今、あらためて浮き彫りにしていきます。さらに当時のアーカイヴ資料や写真、そしてこれまで不明だった楽曲ごとの参加ミュージシャン・クレジットもできる限り掲載。70年代から80年代の日本の音楽シーンにおける重要な記録としてバイブルというべき内容に仕上がっています。<目次>序文 メロディは、編曲によって音楽と結実する第一章 楽曲のアルチザン、編曲家(アレンジャー)川口真萩田光雄大谷和夫(芳野藤丸・長岡道夫、中島御、他)星勝瀬尾一三若草恵(寄稿:辛島美登里)船山基紀大村雅朗(太田憲行/元担当マネージャー)井上鑑(寄稿:松下奈緒)佐藤準新川博(寄稿:林哲司)武部聡志第二章 編曲家が愛したミュージシャンたち矢島賢野口五郎スペシャル・インタビュー吉川忠英島村英二松武秀樹第三章 セクションで魅せるミュージシャンたちストリングス加藤高志ブラスジェイク・H・コンセプション数原晋コーラス仮歌~ガイドボーカル広谷順子第四章 録音の匠人、エンジニア内沼映二&清水邦彦鈴木智雄特別寄稿80年代のレコーディング・スタジオ(文:鷺巣詩郎)コラムアレンジャーとその時代(文:川瀬泰雄)インペグとは(文:田渕浩久)アレンジャーで聴く、ドラマー青山純(文:梶田昌史)70年代のスタジオの風景(文:梶田昌史)ヤマハとポプコンの功績(文:田渕浩久)ディレクターが見ていた南野陽子と原田知世(文:吉田格)名イントロを探して(文:田渕浩久)特別付録ミュージシャン・クレジット(シングル/アルバム計207枚の参加ミュージシャン・クレジットを掲載)あとがき