第71回カンヌ国際映画祭コンペティション部門にてパルムドール(最高賞)をはじめ、第42回日本アカデミー賞最優秀作品賞はど数々の賞を受賞した映画『万引き家族』を是枝裕和監督自ら小説化。是枝監督が小説で描き出す、「家族の絆」とは―――。「彼らが盗んだものは、絆でした」とある住宅街。柴田治と息子の祥太は、スーパーや駄菓子店で日常的に万引きをする生活を送っていた。ある日、治はじゅりという少女が家から閉め出されているのを見かねて連れて帰ってくる。驚く妻の信代だったが、少女の家庭事情を案じ、 一緒に「家族」として暮らすことに。年金で細々と生きる祖母の初枝、信代の妹でJK見学店で働く亜紀。6人家族として貧しいながらも幸せに暮らしていた。しかし、ある出来事を境に、彼らの抱える 「秘密」が明らかになっていく―――。