会うたびに変わる供述。二転三転する動機。なぜ殺したのか、本当に殺したのか是枝裕和監督、最新作。小説で浮かび上がる「真実」のその先――二度目の殺人を犯した男、翻弄される弁護士、そして鍵を握る少女…待ち受ける“三度目の殺人”とは――話題の是枝映画、衝撃の小説化小説で浮かび上がる「真実」のその先――。「本当のことを教えてくれよ」――弁護に「真実」は必要ない。そう信じ、裁判に勝利するための“法廷戦術”を駆使してきた弁護士・重盛。しかし、担当した事件の被疑者・三隅は、会うたびに供述を二転三転させ、重盛を翻弄する。そして次第に明らかになる、三隅と被害者の娘の関係。なぜ殺したのか。本当に殺したのか。本当に裁かれるべきは、だれなのか。心の底から「真実」を求め始める重盛の前に浮かび上がるものとは。