1万人の歯と口内を診てきた著者の結論!噛み続けることが出来れば、いくつになっても脳は生き生きとよみがえる!!認知症患者さんに奇跡を起こしたのは、医者(私)ではなく、歯医者だったのです。―本文より記憶力が落ちた。もの覚えが悪くなった。ヤル気が出ない。「なんだか最近、脳が衰えてきた気がする……」そんな状況に歯止めをかけて、改善する方法があります。それが、「歯を守ること」です。実は、「脳」と「歯」は、とても強く結びついています。なぜでしょう?それは、「歯」が命を繋ぐために、必要で不可欠な器官だからです。私たちは、生まれてから死ぬまで、口から栄養を摂取し続けます。極端な話、手足がなくても生きてはいけますが、口がなければ生きていけません。つまり、「生きる」とは、「食べる」こと。歯を使って、咀嚼し続けることです。「生きる」ためにもっとも必要な、「食べる」機能を最重要視して、「脳」は、口を含む「歯」の領域を、特別に大きく設計しました。つまり、「歯」を使って噛むだけで、脳の広範囲が活性化するのです!けれど、歳をとり、歯が抜けて噛めなくなると、脳への刺激が減っていきます。その結果、脳が老化していきます。しかし──しっかりと歯のケアをし、噛み続けるための歯を温存すれば、いつまでも脳を刺激し続け、脳の血流を増やし、脳を活性化することができます。噛み続けることができれば、いくつになっても、脳は生き生きとよみがえるのです。つまり、歯を守ることは、脳を守ることなのです。