「米国について行けば、幸せになれる・・・」戦後日本人が抱き続ける「日米基軸」という幻想の正体。凋落する米国に、日本はどこまでついて行くのか!?米国に追従することが、日本の国力をつけ、民衆を豊かにする時代は終わった。米国の国力が衰退を始め、中国が急速に台頭するなか、米国主導の世界秩序の崩壊がいま始まりつつある。3世紀にわたるアングロサクソン支配の世界構造が激変を始めるなか、なぜ日本は依然として米国に盲従し続けるのか。「日米基軸」という幻想に憑かれたこの国の深層を解き明かし、日本の進むべき道を探る。序章 衰退するアメリカとトランプ政治のこれから(進藤榮一)第1章 トランプ出現とアメリカ帝国の崩壊(白井聡 進藤榮一)偉大なるアメリカを求めてさまよう帝国情報革命がもたらしたアメリカの衰退新自由主義がつくり上げたアメリカの新たな徴兵制「国家の民」と「市場の民」など第2章 「凋落するアメリカ」に従属し続ける日本の未来(白井聡 進藤榮一)安倍首相の目指す「戦後レジームからの脱却」とは何かトランプの対日外交はどうなるか日本の軍備増強、兵器開発とともに必然的に進むアメリカへの従属オバマの広島訪問で見えた日本のアメリカコンプレックス発掘された天皇メッセージが示す日米安保の正体アメリカニズムに洗脳された日本の知の現場欧米への劣等感と、アジアに対する優越感となど第3章 戦後日本の「日米基軸」論を超えて(白井聡 進藤榮一)リーダーの座から滑り落ちつつあるアメリカと日本の共通点アメリカ・中国の衝突は本当に起こるのか金権政治の驚異的な拡大が招いた民主主義の機能不全巨大な転換期の兆候がすでに見えている三世紀にわたるアングロサクソンによる世界支配の終焉北朝鮮問題解決に必要なアジア的な知恵とはなど終章 破綻した政権と国民(白井聡)