◆あらすじボク“森崎 慎也(もりさき しんや)”は、ママの誕生日プレゼントを買いに行った帰りに横道から飛び出してきた怪しげな男とぶつかった。飛び出してきた男は、謝りもしないでさっさと立ち上がり駆け出していく。ボクがムカムカしていると、同じ横道から別の男たちが飛び出してきて、さっきの男を追っていく。やがて激しく抵抗する男を、複数の男達が押さえつけようとする。――と、押さえつけられている男がポケットからビンを取り出して、錠剤のようなものを飲むのが見えた。「チッ、しまった。薬を飲みやがったぞ!」次の瞬間、男の身体が見る見る透けていくような錯覚を覚えた。いや、錯覚なんかじゃなくて、実際に透けてどんどん姿が見えなくなっていく。「!?」見えていることが信じられず、思わず唸り声を上げて凝視してしまう。けれどいくら目を擦って見ても、何も変わらなかった。男の姿がどんどん消えていく。そして薬を飲んだ男も、それを追っている男達も、別の脇道に入っていってしまい、見えなくなってしまった。「な……なんだったんだ、今の……」あまりにも非現実的な出来事に、呆然としてしまう。良く分からないけど……関わらないほうがいい……そう思って早くここから立ち去ろうとしたとき、ボクは、爪先に小さなビンがあるのに気付く。それは、さっき逃げていった男がポケットから取り出したビンと、そっくりに見えたので、拾い上げて、マジマジと見つめる。あの男が飲んだのと同じ錠剤がいっぱい入っている。これってまさか……。さっきの光景を思い出し、ゴクリと唾を飲み込んだ。キョロキョロと周囲を見ると、誰の姿もなかった。誰も見ていない――そう思うと、ついついビンをポケットに入れてしまう。早くここから離れよう……。緊張しながら歩き出す。さっきとは違った理由で、早足になっていた。薬の存在を知ったボクは、大好きなママに対し、沸き上がる欲望的考えを試そうと考えた。「ママ……いいよね?」【登場キャラクター】名 前:森崎 美弥子(もりさき みやこ)年 齢:39歳サイズ:T168 / B91(F)/ W59 / H88聡明で活動的な会社勤めの女性。課長職。努力家で、何事にも前向き。母性愛に溢れた優しい性格で、他人に対して甘いところがある。体力をつける為、またスタイルの維持の為に、スポーツクラブの会員になり、週末などに通う。夫を亡くし、1人で息子を育てることになったことから、息子には余計に優しく、甘やかして育ててしまっている。名 前:森崎 慎也(もりさき しんや)年 齢:21歳職 業:大学生優しく大人しい臆病な性格。優しい母に甘やかされ気味に育てられたため、かなり甘えた性格でマザコン。※注意この書籍は、文中に現れる選択肢をタップごとにストーリーが変化する「アドベンチャーゲームブック」を含んでいます。選択肢をタップせずにページをめくると表示される警告文を無視して進みますと、現在、読んでいるストーリーの文脈とは、関係ない文章が表示されますので、ご注意下さい。