シアンは失敗した。お互いにちゃんと恋をする、そう決めたウィロウとの生活が居心地良く、手放したくなくなってしまったのだ。だが、己の計画のために、しばらくの間、北方に向かうことになる。離れていても信じられる相手がいることに喜びを感じていたシアンだが、北方を訪ねてきたスクワルから、ウィロウが次代の賢者・ロイを<青の学士>のように尊敬し、家に入り浸っていると聞かされ――!? そんなある時、敵国の攻撃によりウィロウに命の危険が迫っていることを知らされる。大事なことに気付くのがいつも遅いシアンが、辿りついた本当の自分のあり方、気持ちとは――。 絵歩先生の美麗なイラスト入り♪