エヴァンズ侯爵の事件が幕を下ろして、しばらく。かつて王女だった頃と同じように、何不自由なく側室生活を送るエリカの元に、ランベールからのお茶の誘いが届いた。アブレンのことを少しでも知りたい――その一心でランベールに対面したエリカだけど、そこで突きつけられたのは、ティアの死から始まった、あまりにも辛く悲しい『現実』だった! 悲劇の連鎖を止めるため、過去を乗り越えるため、エリカはアブレンに旅立つことを決意する。「お願い、陛下。私を信じて――!」 エリカの心は、かつての兄・ヘリクスに届くのか? そして、エリカとジェルベ、二人の恋の行方は!? ネットで話題の成り上がり系ラブコメ、感動必至の第三巻!