めちゃくちゃ面白かったです!大人買いしてよかった。
ただ、安居が不憫すぎて…(T_T)確実に彼の自業自得だし、花の反応も、花の周囲の反応も十分理解できます。だから安居を庇う気持ちなど本来微塵もないはずなのですが、彼の生い立ちや壮絶な環境を思うと…
でも同じ環境にいた他の6人は安居と同じことはしてないので、やはり安居の罪なんですよね。(涼は己の突発的な感情に任せた行為ではないという意味ではやはり安居とは異なる)
「立ち直る」とは少し違うのかもしれませんが、贖罪の思いを胸にいだいて世界へ旅立つ安居の無事を願ってやみませんでした。
某サイトのレビューを見たら花ちゃんがボロクソ言われててびっくりしました。私にとっては軸となるのが花&嵐のカップルで、ナッちゃんは語り部に近い役割だと思っていたので、あまりの花への罵詈雑言に辟易しました。
安居を許すことが出来ない花を責める人たちは、自分がレイプされかかっても同じことを言えるのでしょうか。読者だからこそ安居の事情を知っているだけの話で、というか相手の事情を知っていたからと言って自分や家族、親しい友人が同じ目にあっても許せるのでしょうか。多分、許せないと思います。だってこれで許せるのなら花のことも許せるはずですもん。
(一応補足ですが人柄の好き嫌いの問題ではありません)
私は花の反応にむしろリアリティを感じました。
そしてこういう考え方の人がいる限りセカンドレイプもなくならないんだろうなと痛感しました。
他の人のレビューからも色々と考えさせられる作品でした。