両親を亡くし、知人夫妻に引き取られて「この町」へやってきた菫。この町は、死後49日間、つまり四十九日の間、死者の姿が見え、会話もできる不思議な町だ。そんなある日、菫のクラスメイトの男の子、豊村が亡くなる。その豊村から、菫は突然、「好きだった」と告白される。実体こそ持たないが、生前と変わらぬ姿で登校し、友人達とふざける豊村。彼の告白を、とても本気のものとして受け止められない菫だが…?繊細で濃密な世界観で熱い支持を集める作家・登田好美の、意欲作!!詳細
midori通報5.0隠れまくった名作!亡くなった人と49日間、幽霊として一緒に過ごせる町の話。その町で死んだ人は町の中で町の人と霊体のまま交流が出来るという設定。すごくボーダーの危うい設定ではあるが、物語は優しい気持ちを中心に描かれていくので、基本的にせつない中で感動を与えてくれる作り。似た感じで、死後の死者の気持ちを取り扱う作品に御役所的な場所を舞台にした漫画もあるが、あちらはシビアにグロい。反対にこの物語はほんわかしている。死者の姿も生前の健康体のままだし、死者自身も激しく現状に悲観していない。「死んじゃったから49日間幽霊でよろしくぅ★」くらいのノリで過ごしている。笑ってばかりいられないだろう、残された者が不幸をみたりするだろう、幽霊になってまで迷惑をかける者もいるだろう‥私が考えがちなドス黒い懸念は一切描かれず、とてもシンプルに感動出来る物語が集められた、珠玉の作品だと思う。良いお話と、良い時間をありがとう2026/01/20いいね