あらすじ性を通して人間の本質を追究し、文壇の第一線を歩み続けた作家・吉行淳之介。ダンディズムの奥底にあるしたたかな色気と知られざる魅力。病気、世間、文壇、スキャンダルの大津波の中を切り抜けた、怪しくも妖しい文士の姿とは? その作品と人物像の行間を炙り出す渾身の書き下ろし、待望の文庫化!