空を駆ける

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空を駆ける

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逆光に置かれても挫けずに我が子へ愛を注ぐ母と、その愛を受けて健やかに成長する子の姿を描き、今もなお愛され続ける名作児童文学『小公子』。この物語を日本で初めて翻訳したのは、明治の女性文学者、若松賤子(しずこ)だった。江戸末期、会津藩士の父のもとに生まれたカシ(のちの賤子)は、幼子の頃、戊辰戦争で九死に一生を得るが、のちに母を亡くし、横浜の生糸問屋へ養子に出されて孤独な少女時代を過ごす。転機となったのは、明治八年。養家を離れ、十一歳でアメリカ人女性宣教師メアリー・キダーが創立した女子寄宿学校フェリス・セミナリーへ入学。新しい校舎、新しい仲間たち、新しい学び。そこはカシにとって、会津を離れて以来、初めての心安らぐ「ホーム」となっていく。「わたしは、翼を広げ、空を駆けるように飛ぶための準備をしなければならない」カシは、女性の自立と子どもの幸福こそがこの国の未来を照らすと信じ、命を燃やしていく――。一人の女性として、妻として、そして三人の子の母として。激動の明治を懸命に生ききった三十一年の生涯に新たな光をあてる渾身長編!
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あらすじ

逆光に置かれても挫けずに我が子へ愛を注ぐ母と、その愛を受けて健やかに成長する子の姿を描き、今もなお愛され続ける名作児童文学『小公子』。この物語を日本で初めて翻訳したのは、明治の女性文学者、若松賤子(しずこ)だった。江戸末期、会津藩士の父のもとに生まれたカシ(のちの賤子)は、幼子の頃、戊辰戦争で九死に一生を得るが、のちに母を亡くし、横浜の生糸問屋へ養子に出されて孤独な少女時代を過ごす。転機となったのは、明治八年。養家を離れ、十一歳でアメリカ人女性宣教師メアリー・キダーが創立した女子寄宿学校フェリス・セミナリーへ入学。新しい校舎、新しい仲間たち、新しい学び。そこはカシにとって、会津を離れて以来、初めての心安らぐ「ホーム」となっていく。「わたしは、翼を広げ、空を駆けるように飛ぶための準備をしなければならない」カシは、女性の自立と子どもの幸福こそがこの国の未来を照らすと信じ、命を燃やしていく――。一人の女性として、妻として、そして三人の子の母として。激動の明治を懸命に生ききった三十一年の生涯に新たな光をあてる渾身長編!

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