カル=ハダシュト島のすべての者が『夢』をみた日から、島の内外で異常な現象が多発していた。島の周囲の海はひどく荒れ、都では大地震で建物が崩壊し、草原では象が暴れ狂う。エリッサは孤立したカル=ハダシュト島の商家を救うため単身、都に乗り込んだ。一方、ティグルとリムは天の御柱から生まれたふたりの子サンディと共に『天鷲』と『一角犀』の大宿営地に帰還する。混乱が増すなか、弓の王を名乗る者ネリーがついに姿を現す。そのネリーに対して、魔弾の神子マシニッサ率いる『黒鰐』と『森河馬』の連合軍が戦いを挑んだ。神を降ろす準備を進めるネリーとの最終決戦が始まる。