リムの友人である商人の少女エリッサが誘拐された。ティグルとリムは、エリッサの手がかりを追って南国カル=ハダシュトに赴く。現地では国を統べる双王が亡くなり、七部族間の抗争が激しくなっていた。運良くエリッサと再会を果たすティグルたちだったが、彼女は現地の騎馬部族の指導者――弓巫女となっていた。カル=ハダシュトに住まう神から授けられる七本の矢の一本をその身に宿し、己の運命も受け入れたエリッサは、ティグルとリムに共に戦ってくれるよう懇願する。しかしこの地では、かつて弓の王と名乗りティグルたちと戦った女、ネリーの影も見え隠れしていて……新たな地で紡がれる誰も知らない魔弾の王の伝説、開幕!!