不本意ながら、帝の腹心の部下となってしまった内裏女房の大江コウ子。東宮の立坊を機に返り咲きをもくろむ南院家にはすり寄られ、帝の寵愛をコウ子が左右しているという噂を聞きつけた北院家からは袖の下を送られ、日常業務もままならない。そんな中、南院家の流れをくむ二の宮が身罷り、コウ子が法要の手伝いをすることに。だが法要直後に二の宮の母・九条女御が急逝。さらに予想だにしない事実と事件が待ち構えていて? 渦中のど真ん中に据えられたコウ子は、すべての火の粉を払うことができるのか!? 働く平安女官のお仕事事件簿、第5弾!