ともに帝を支えていく――。出世は望まずただ真面目に働いていた内裏女房の大江コウ子は、幼馴染で帝の腹心の部下・藤原征礼の言葉に覚悟を決めた。ところが宮中は今日も事件が止まらない。目にすることさえ叶わない三種の神器に異変が現れたのだ。犯人は誰か、どんな災厄が降りかかるか宮中は揺れる。そんな中、原因不明の病に帝が倒れ、東宮擁立の動きが加速、コウ子は奔走するのだが……。大人気! いらない秘密を知ってしまう働く平安女官のお仕事事件簿第四弾!――「こんなもの、いままでの悪だくみに比べればかわいいものだ!!」