神毒を身に宿し、二藍を危険に晒してしまったため、深く自責の念に駆られる綾芽。逢いたいと願うことさえ躊躇うように、女丁として宮中に身を隠し、凍てつく心をやり過ごしていたが、ある晩、二藍との切なくも確かな邂逅が叶い、綾芽は祭祀(人定めの儀)を通して、再び立ち直ろうとするのだった。そんな最中、義妹の真白に偶然にも再会する。真白は綾芽の知る、勝ち気で幼い妹ではもうないようで、落ち着き払った振る舞いで、姉の身を案じてくれた。そのうえ二藍に目をかけられ、ある密命を負っているといい……。古代和風幻想記、次巻、完結!!