あらすじ人としての禁忌を犯してまで世を制さんとする天魔王・信長討伐のため、摩多羅たるテンが掲げたのは、上杉、北条、武田、徳川による四家同盟を築くという奇策だった。カイとテンは、越後国・春日山城に身を置いている。テンは神霊を使い、盟約を促す書状を家康へと送る。一方、足利義昭帰洛の大儀、石山本願寺による一向一揆が病に伏しがちな謙信の心を揺さぶる。情勢は刻々と変わっていた。