あらすじ黄泉国に留まった明琉は、斉への思いを募らせていた。しかし斉の目的は、狗奴一族の怨みを晴らし、現世を幽世の支配下に置くことにあった。斉は、明琉の肉体を媒介にして境界樹に魔獣の力を注ぎ込み、現世に決定的なダメージを与えようとしていた。宗像三兄弟の祭祀によって魔獣を体内に詰め込まれ、明琉の力は膨大にふくれあがる。一方、出雲から帰った香樹の兄の香月は、黄泉に囚われた明琉を奪回しようとしていた。香月は、邪馬台国の神祇長官・日都岐の神魂を継ぐ者だったのだ。※あとがきは収録されていません。