あらすじかつては最愛の姉であった生きる屍のこともその手で貫き、姉の伴侶であるバーナードへの復讐を果たした元勇者ラウルは、今度こそ国王との決着をつけるため、この地上に残る最後の復讐対象のもとへと向かう。そのころ、クルツ国は魔族とラウルによって主要都市を半数以上失い、王都は崩壊して戦力も乏しくなっていた。それでも、ラウルに許しを請う行為など認められるわけもない国王は、手立てもなく崖っぷちに追い詰められてしまっていた。そこへ、主要都市バールにラウルが現れたとの知らせが届き、怒りに震えたクルツ国王は、ブラッカム将軍にラウル討伐作戦の練り直しを叫ぶ――。