あらすじ吸血鬼退治を生業とする『薔薇の騎士』は病知らずの身。しかし薔薇香漂う蝙蝠館のサロンには身体に変調を来したイブ・アントアーヌがいた。「新しいヴァンピル」と名乗るコルニション伯爵と争い、その血を啜った後のことだ。イブには気がかりがあった。ローゼンブルクの領主「魔術候」にまつわる悪い噂だ。衰弱した身体でイブは、辺境の地ローゼンブルクへ旅することを思い立つのだったが…。