あらすじ人の棲む所、必ず「ものがたり」がある。伝説、民話、童話、小説――人は「ものがたり」なしに生きられないものらしい。東北をかわきりに、北海道、広島、四国……前作で訪れ得なかった地を訪ね、ますますパワフルに検証&思索を続ける。A・クリスティやフランス文学の名作など、話題は西洋の作品や、物語論にも及び、汲めども尽きない。風土と「ものがたり」のかかわりを徹底的にみつめた傑作エッセイ。