あらすじ日野富子の喜びもつかの間、生まれた若君はその日のうちに変わりはててしまった。呪いをかけたのは誰か? 嫌疑をかけられ死罪の宣告を下された今参局は、懊悩のうちに切腹。その後、天変地異がつづき、餓死者が都にあふれるが、義政は孤独を癒すかのように銀閣の造営に命を傾ける。8代将軍義政の愛と孤独に、室町幕府崩壊の一大ロマンを描いた長篇歴史ロマン。