【浮雲一行の京への長き旅。シリーズ最終章突入!】霊を見ることができる赤眼を持つ憑きもの落としの浮雲。おのれの運命と対峙するために、土方歳三らとともに京の都へと向かう旅をしていた。辿り着いた岡崎宿で、歳三たちは子どもの生首と抉り出された腸を目にする。ここ半年、いくつも骸が発見されているらしく、村人たちは鬼の仕業だと噂していた……。一方、別行動を取っていた浮雲も寺の住職から“人を喰らう鬼”の伝承を聞いた直後、その寺の小僧の惨たらしい死体を発見し……。恐ろしい伝承の裏に隠された哀しき真実とは――。人は誰しも鬼の一面を持っている。怪異の謎とともに明かされる土方歳三の秘められた過去。累計750万部突破の「心霊探偵八雲」と双璧をなす幕末ホラーミステリシリーズ、最終章突入!