あらすじ霊を見ることができる赤眼を持つ憑きもの落としの浮雲は、土方歳三とともに京へと旅をしていた。浮雲は箱根で遼太郎と名乗る謎の青年と出会う。遼太郎は幽霊に憑かれやすい性質で、様々な怪異を引き寄せてしまう。浮かぶ生首、干からびた死体、そして生贄を求める龍。次々と迫る怪異の謎を調べるうちに、浮雲たちは秘められた哀しみと愛にふれていく……そして明らかになる遼太郎の恐るべき正体とは――鮮烈な剣戟と、華麗な謎解き。幕末ホラーミステリの傑作。