野球をしない後宮なんてあるだろうか(反語)。大白日帝国の都に再び球音が響く…昨 シーズンの活躍で昇格した香燻(カユク)・蒔羅(ジラ)・蜜芍(ミシャ)。しかし上位リーグの壁に跳ね返され出番がない。所属する浄鏡殿は連戦連敗のお荷 物殿舎《チーム》。香の君率いる常勝軍団・旃葉殿に百年間勝ち星なしという体たらく。「更衣がケチだから野球ができん」とばかりに不満たらたらの三人。そ こへ現れたのが「香の君は私が育てた!」と言い放つ謎の新人。彼女が後宮に波乱を巻きおこす。一方、皇帝は蜜芍に唾をつけて蜜芍もまんざらではない様子。 嫉妬の炎を燃やす香燻は、改めて皇帝暗殺を心に誓う。報復死球と鉄拳制裁と移籍報道が飛びかう後宮で、愛と欲望が交錯する。世界初・後宮野球ラノベ第二巻。