あらすじ【第33回講談社ノンフィクション賞受賞作】「なぜあんな事件が起こったのか、その理由と背景を今最も考えているのは(これほど皮肉なこともないけれど)、この事件の実行犯であり、今は死刑判決を受けている元信者たちだ」――地下鉄サリン事件以降、日本社会は凶暴で邪悪な存在への不安と恐怖に煽られ、セキュリティ意識と応報感情を急激に高揚させた。事件の本質を探り、変化の方向性を見つめる問題作。