中学生の少年が女子の制服を着る理由とは? 思春期の成長と葛藤を描いた、感動の青春ストーリー!中学二年生の少年にはとある秘密があった。それは、双子の姉の制服を着て、少女「ひかり」のふりをしているということ。「ひかり」に好意を寄せる少年、立花。少年の歪さを疑う養護教諭、真壁。そして、「少年」を認識できない母親――。亡くなった姉のふりを続ける少年は、少年と少女の二つの生活を送るうちに、自分自身の在り方を問い始める。「自分」とは何なのか。他人が認識する姿と本当の自分、どちらが正しいのか。やがて、第二次性徴を迎えた少年は、少しずつ「少女」を続けることが難しくなっていき……。内田 裕基(ウチダヒロキ):脚本家、小説家。著書に『ぼくの初恋は透明になって消えた。』。ゆうこ(ユウコ):イラストレーター。『黒猫とさよならの旅』『花酔いロジック』など書籍の装画を多数手がける。