「俺に勝てば魔大陸へ案内してやる」。大人気ファンタジー第11弾!アスラたちが目にしたものとは?「魔王軍を討伐せよ」。エルフの里を出てから半年後。山麓都市ツァイオンでアスラとミレディ、神級精霊のコーラスは魔大陸へ旅立つための資金を、エルフの里でヴィカとジュリアは旅に必要な情報を、それぞれ集めていた。五人の魔大陸への旅の計画もいよいよ大詰めというとき。時を同じくしてエアスリル王国の姫君であるネブリーナ=エアスリルは、アスラたちとは別に魔大陸へ騎士隊を進軍させる段取りをつけるため、ツァイオンを訪れていた。ネブリーナの目的は、騎士隊の進軍に伴い、アスラとミレディに同行の依頼をすることだったが、友人としてアスラたちとの再会も心待ちにしていた。しかし、ネブリーナと再会したアスラは、驚いたのだった。二人は、同じ目的を持ちお互いが別々に魔大陸を目指そうとしていたのだ。そしてその目的とは、魔王軍を討伐することであった……。アスラは、魔大陸へ渡る前にネブリーナに戦力となる人材を集めるように依頼され過去に共に冒険した友人たちを募ることにした。冒険者ギルド、魔法学園から集まった面々とともに、アスラたちはネブリーナ率いる騎士隊とともに経由地である新大陸イングレータへ出航する。イングレータ王国に到着すると、国王のブラッドベリーが王城の部屋を提供してくれた.。だが、ひょんなことからブラッドベリーはアスラとミレディを敵対し、決闘をすることになった。「俺に勝てば魔大陸へ案内してやる」そう言い放つブラッドベリーは神級精霊レクトルと共闘し、アスラたちに苦戦を強いるも、アスラとミレディ、コーラスの連携により敗れた。後日、ブラッドベリーの案内により、『裏側』の世界である魔大陸へ進軍することとなった。魔大陸でアスラたちを待ち構えていたのは、魔物や魔人の魔王軍ではなく、全く初めての環境、見たことのない景色、そして広大な土地であった。武藤 健太(ムトウケンタ):関西在住。本作にて待望のデビュー。るろお(ルロオ):「機巧少女は傷つかない」などのライトノベルのイラストをはじめ、ゲームのイラストなど多数担当。 ゲーム開発にも携わっている。