太一は内乱を止めるために呼ばれた王都ウェネーフィクスにて、貴族軍からの攻撃を退け、カシムとの因縁に決着をつけた。貴族軍との前哨戦で太一たちが挙げた戦果は大きく、貴族軍は打って出ざるを得ない状況まで追い込まれていた。貴族たちの動きから、前哨戦の翌々日には最後の戦が始まると告げられる。その一方で、不穏な影が蠢いていることに、王国軍も、貴族軍でさえも気付いていない。不確定要素が紛れ込んだまま、ついに始まる最終決戦。軍同士の熾烈な争いが一進一退の攻防を続ける中、太一は一人、与えられた役目を果たすために大空に躍り出るのだが――――。内田 健(ウチダタケル): 会社勤めをしながら執筆活動を行う兼業作家。本作でデビュー。Nardack(ナルダク):イラストレーター。『東雲侑子シリーズ』『紅炎のアシュカ』『ブラパン』など、多数のライトノベルなどを手がける。