あらすじ三月――。卒業式が近づいているというのに、今ひとつ校内の雰囲気が盛り上がりに欠けることに、祐麒は物足りなさを感じていた。姉の祐巳が通うリリアン女学園では生徒会役員だけで催す送別会があるらしい。だが、花寺の生徒会には、寄せ書き一枚贈る雰囲気もないのだ。そんな中、祐麒は卒業式の送辞を仰せつかる。同時に、源氏と平氏が内密になにやら話し合いをしていることに気づいて…?