あらすじ取人を乗せた船は、佐渡へ向かって海原に漕ぎ出す。取人浚いの起こした騒ぎに巻き込まれた景虎は、その船の荷部屋にいた。そこで彼は夢を見る。己の過去と、己の記憶にはないはずの過去を…。そして、知らぬはずの記憶はまるで実際に体験したかのような現実味を彼に与えた。それは景虎の宿体・兵蔵太の記憶であった。その記憶は彼の知らぬ間に入り混じり、人格に影響を及ぼし始めるが…!?