「スズキ」の正体が自分だとバレてしまった卯月。これで諦めてもらえるだろうと考えるが、野浪は男でもかまわないと卯月を抱こうとする。強引さの中にも、不器用な優しさをのぞかせる野浪に惹かれ始めていた卯月は、これ以上の関わりあいをもつことが怖くなり、病院から出ていってもらうことを条件に、一度だけ抱かれようとする。一方、初めて感じる強い想いを取り引きに利用されたことに傷ついた野浪は、卯月を諦める決心をし、舎弟を退院させて病院を出ていってしまうが……。真面目で常識を前提に考えてしまうお医者様と、本能と勘に従って生きるヤクザの組長の異種族の恋愛模様。