熊本城に生涯を賭した築城家の一代記、感涙必至の戦国ロマン!藤九郎、わしと一緒に日本一の城を築いてみないか――。織田信長の家臣・木村忠範は本能寺の変後の戦いで、自らが造った安土城を枕に壮絶な討ち死にを遂げた。遺された嫡男の藤九郎は家族を養うため、肥後半国の領主となった加藤清正のもとに仕官を願い出る。父が残した城取りの秘伝書と己の才知を駆使し、清正の無理な命令に応え続ける藤九郎――。戦乱の世に翻弄されながらも、次から次に持ちあがる難題に立ち向かう藤九郎は、日本一の城を築くことができるのか。【電子書籍特典】過去500以上の城跡を訪れた歴史作家・伊東潤によるラジオ番組の人気コーナー「城歩きのすすめ」の原稿を電子書籍化した『歴史作家の城めぐり 2』(熊本城 / 名古屋城 / 江戸城)を同時収録。(マイクロコンテンツとしても別途好評発売中です)