シルヴィアを仲間に加えたヒースたちは、新たに集めた《剣刻》のことを報告するため、エストレリャの王城へ赴く。そこで一行を出迎えたのはヒネーテ、最後に残った円卓の騎士だった。王の側近で信頼も厚いヒネーテはすでに複数の《剣刻》を宿しており、《剣刻》の最終形態《賢者の刻印》を手にするためにと、ヒースにも《剣刻》の譲渡を迫る。騎士姫ルチルの機転でその場を逃れたヒースたちだが、エステルと縁のある皇禍が現れたことで再び事態は急転していく。ヒースとルチルの《剣刻》の行方は、エステルに突きつけられる困難な決断とは、そしてシルヴィアの知る事実から明らかになっていく《剣刻》の謎とは――謎が謎を呼ぶ剣刻争奪ファンタジー、怒涛の第四弾!