あらすじ裁判協定によってようやく平穏を取り戻したかのように見えるアグニカ王国とガセル王国――。だが、自分こそ法だと思い込むアグニカの大貴族ゴルギント伯は、自らが治める港湾都市の裁判所に圧力を掛け、ガセルの女商人シビュラの訴えを不当に却下させる。抗議したシビュラは無残に殺されてしまう。妹のカリキュラは助けを求めてヒュブリデへ向かうが、ヒュブリデは明礬石のことでアグニカに強い態度を取れない。傲岸不遜なゴルギント伯に対して、ヒロトはどう立ち向かうのか。ゴルギント篇前編。