50年前の日本、国中に三波春夫の『東京五輪音頭』が流れるなか、東海地方のとある村には、大人たちに見守られながら思いのままに遊び、日々を活き活きと暮らす子供たちがいた。夏休みも終わりに近づき、主人公の勝ちゃんと信ちゃんはいたずらの罰として校長先生から言い渡された宿題の絵に四苦八苦。ようやく宿題を終えて挑戦するのは、模型飛行機大会。秋の空高く、思いを込めた自慢の模型飛行機が舞い上がる。そして迎えるのは待望の大運動会。勝ちゃんたちに負けないくらい元気な女の子たちや父兄が繰り出す大騒動…。かつて日本のどこにもあった子供たちの秋…。こころのどこかに佇む日々。追憶の走馬灯を止めてみる。