――酷いお方だ。俺の想いは必要ないと?妖精のような可憐な外見とは裏腹に、豪胆で自由奔放な女王シャーロット。彼女は変装をして偽名を使い、城下町である情報を集めていた。そこで辺境伯の嫡子アルバートと出会う。彼は継母に父親殺害未遂の濡れ衣を着せられ、故郷を追放されていた。互いに素性を隠しつつ、惹かれていく二人。やがて、切なくも甘い一夜を共にする。けれど、女王が自由に結婚できるはずもない。シャーロットはアルバートの幸せを願い、身を引こうとするのだが……。不遇の貴公子×孤高の女王、絶対的な身分差に阻まれた恋の行方は――!?【目次】『神々の歌』序章第一章第二章第三章第四章第五章第六章終章あとがき