あらすじクリシュティナは、他人の心を読める力を隠してひっそりと後宮で生活しているが、妃はたくさんいるので、皇帝と会うどころか顔さえ見たことがない。しかし、彼女もいよいよ皇帝に召し上げられる日がきた。暗い閨で、相手の顔も見えないまま身を任せなければならないのだ。クリシュティナは不安のあまり皇帝の心の声を聞き、一介の妃が知らないはずの彼の名前を口にしてしまい──。※こちらの作品には、紙版に収録の口絵・挿絵等のイラストは収録されておりません。